フランチェスカの手記 #01

全ては定められたことなのか。
或いは、そうなるように動かしてしまったのか。
答えなど、出る筈もなく…。

…フランは、何か間違っていたのか？
それとも、フラン以外が間違えたのか？
願わくば、教えて欲しい。
それが叶わないのならば、せめて恨み言が欲しい。

フランは、どこから間違えていたんだ？
最初から？
途中から？
それとも、そもそも何も間違えてなどいないのか？
願わくば、教えて欲しい。
それが叶わないのならば、せめて正しい答えが欲しい。

何故こうなってしまったのか。
あの場所は楽しかったはずなのに。
どこで狂ったのか。
それとも、これが正しい姿だというのか。
願わくば、教えて欲しい。
それが叶わないのならば、せめて正否の境界を教えて欲しい。

全ての原因が自分に有るというのならば、その罪の罰を身に受けよう。
全ての原因が其他に有るというのならば、その罪の罰を見届けよう。

過去は過去。現在は現在。未来は未来。
ここで流れを見届けることが罰だというのならば…それを果たそう。
変化する色を、流れゆく時を、過ぎゆく音を、この身に刻もう。

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