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月明りの下で

SilverRainのキャラクター+αによるブログです。知らない方、なりきりが苦手な方は戻ることをお勧めします。

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独白。

夜の帳が下り、僅かな音さえも聞こえるほどの静かな時。
藍色の闇を舞う風が、フランチェスカの長い髪を梳いてゆく。


「…リッツ」

さらさらと、さわさわと。
藍色の髪を、緑色の葉を、風が揺らす。

「…これでも、フランは感謝しているんだ。あの音色夫妻に」

フランが友と呼ぶ使役ゴースト…サキュバスのリッツは、僅かに疑問の眼差しを向けたように見える。

「同胞達が学園と協定を結んだとき、フランはどうしても迷いを捨てきれなかった。棺に眠る古の同胞達の眠りを、また妨げんとする輩が現れんとも限らない…と思っていた」

「しかし、あの城を手放す以上、もう居場所がない。どうするべきかと、あの頃は悩んだものだ」

フランはゆっくりと目を閉じると、まるで遠い昔のことを思い出すように…顔を空に向けた。

「あの手紙…。もし、あの手紙がなかったなら…今頃はどうなっていただろうか」

「行く宛も無く、祖国へも帰れず。日々、無為な時間を過ごすことになっていたのだろうか」

その言葉を聞くと、リッツは友を慰めるように…そっと隣に寄り添う。

「…あぁ、そうだな。考えても…この問いの答えは、決してわからない」

「…ありがとう、リッツ。もう大丈夫だ」

その言葉を聞くと、リッツはすうっ、とあるべき場所…イグニッションカードへと戻っていった。

「願わくば、君はフランの元からいなくならないでくれよ…リッツ」

続く言葉は、届かないものと知りながら。
もう一言だけそう言いながら、フランチェスカもその日を終えた。

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