開く手紙、行方。

郵便受けに落とされる紙片。
それはいつも、何かしらの意味をはらむもので…。

眠都：「空さん、手紙がきてるわよ」

空：「ぁ、ありがとうございます、眠都ちゃん」

アル：「手紙？誰から？」

空：「えっと…、両親と、背後からです」

眠都：「…何だか少し嫌な予感がするわね」

アル：「ま、まぁ、読んでみようよ」

空：「えっと、それじゃまずは両親の方から読みますね」

～
空、元気にしているか？
私達は、少しずつ現地に慣れているところだ。
先日少し不思議な子に会ったんだが、その子にいろいろ助けてもらってね。
そのおかげで、比較的近所の人との交流もうまくいっている。
そっちの様子は心配だが、私達も今忙しくてなかなか時間が取れない。
しかし、何か困ったことがあったらすぐに連絡をするように。

そうそう、さっきの子の話だが、もしかすると近々日本に行くかもしれないと言っていた。
空と同じくらいの年に見えたが、何か事情があるのかもしれない。
一応、家の場所を教えて、手紙を渡しておいた。
もし私からの手紙を持っている子が訪ねてきたら、手伝ってあげてほしい。
～

空：「…とのことです」

眠都：「そういえば、空さんの両親ってどこに行ってるの？」

空：「えっと、詳しいところは聞いていないんですが、確かイタリアに行くと言っていました」

眠都：「へぇ、イタリアに行ってるの。…でも、連絡先とかわからないの？」

アル：「あれ、手紙にも連絡先、書いてないね」

空：「お父さんが言うには、郵便局にお父さんの名前を伝えれば届くそうです」

眠都：「…そ、そうなの。私には、手紙に書いてある子よりもそっちの方が不思議ね…」

アル：「あまり深く追求しない方がいいのかもね。いろいろあるんだよ、きっと」

眠都：「…ん、そうね…。それで、もう一通の方には何て？」

空：「えっと…」

～
こんばんは、皆さん。
今日から活動を再開できるようになりました。
当初の予定よりは大分遅れてしまいましたが、今後ともよろしくお願いします。
～

眠都：「…嫌にシンプルね」

アル：「…そーだね」

空：「ま、まぁ、平和でいいじゃないですか」

眠都：「…ん、今後悪いことが起きないように祈るわ」