月明りの下で
SilverRainのキャラクター+αによるブログです。知らない方、なりきりが苦手な方は戻ることをお勧めします。
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緋銀の想う戦場。
…彼等にも信じる何かがある。
互いに譲れないからこそ、戦いが起こる。
…夜。
独りきりの部屋で、眠都は誰に語るでもなく呟いた。
「…例えば、の話しをするよ」
記憶を失ってから独り言をいうことが増えた気がする。
語りかけているのは、今の自分か、それとも…過去の自分か。
「もし、記憶を失う前の私が、彼らの立場だったら…どう?」
当然のように…答えは、返ってこない。
「私達にとっての悪は彼等だけど、彼等にとっての悪は私達なのよね…」
虚空に手を伸ばしてみる。
何もつかめないことを知りながら、そこに答えを求めて。
「…やーめた」
ベッドから起き上がると、静かにカーテンを開ける。
今夜はよく晴れている。月も綺麗だ。
久しぶりに、月明かりの下で眠るのも悪くない。
身軽に屋根の上に登ると、心地よい風が頬を撫でた。
「…ん。結局のところ、勝った方が勝ち。それだけの話よ」
つまらない悩み事なんて、夜の風が吹き払ってくれる。
そう信じて、今日という日を終わりにした。
…翌日、空に怒られたのは言うまでもない。
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