月明りの下で
SilverRainのキャラクター+αによるブログです。知らない方、なりきりが苦手な方は戻ることをお勧めします。
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眠都な日常 #01
ゆっくりと流れる時間、うららかな日差し。
無粋な目覚ましの音と、扉が閉まる音。
休日の朝はいつも、そんなありふれた光景から始まるもの。
「…ん、…ちゃん」
誰かに呼ばれている気がする。…返事をしないと。
「…なんですかぁ?」
何とか体を起こそうとするものの、まどろみの誘惑に勝てない。
ひとまず、返事だけでもしておくことにする。
「…み、眠都…ちゃん?」
…名前を呼ばれるだけじゃ、何が言いたいのかわからないんだけど…。
「…んぅー、だから、なんですかぁ?」
何とか体を起こすことに成功する。
私の傍らに立っていた人は、なぜか言葉に詰まってしまったよう。
「あ、えと、その、また後で来ますねっ」
どたどたと、慌しく部屋から出て行ってしまった。
…どうしよう。半端にされると、余計に気になるのよね…。
…仕方ない。もう少し眠っていたいんだけど、用事があったみたいだし…。
話を聞きに、とりあえず部屋を出ることにした。
ふと時計を見ると午前10時。…少し眠りすぎたかもしれない。
部屋の扉を開けると、アルさんがいた。
「んー、アルさん、おはようございますぅ」
私からの挨拶が聞こえているのかいないのか、少し呆れたような仕草をする。
…何かあったのかしら。
「…おはようじゃないでしょ、ミント。いくら休みでも、もう10時だよ?」
とりあえず、挨拶は聞こえていたみたい。
さっそくお小言を言ってくるあたり、こういうことには慣れているのかもしれない。
「んー、それもそうですねぇ」
アルさんはひとつため息をつくと、
「それはいいんだケド…。ミント、部屋から出る前に、最低限することがあるんじゃないかな」
…何だろう?
やっぱり何かあったのかもしれない。私は、とりあえず疑問の視線を向けてみる。
するとアルさんは更にため息をひとつつき、私を部屋に押し戻した。
そして、私に上着を押し付けて、
「…上着、着た方がいいよ」
…と、言った。
「わたしはもう慣れたからいいんだケド、クーはまだ恥ずかしいみたいだよ。少しはしっかりして…」
あぁ、そうか。だからあの時慌てて出て行ってしまったのね。
「…んー、ごめんねぇ?」
私のその言葉を聞くと、アルさんは今日のこのやり取りだけで3度目のため息をつき、
「まぁ、多分寝惚けミントにいってもいつも通りの流れになるんだろうケド…ね」
といいつつ、手をひらひらと振って階下に下りていった。
…いつも通り?私は同じことを何度も繰り返しているんだろうか。
とりあえず渡された服を着て、目を覚ますために顔を洗い、私も下りることにする。
空さんの用は、今日、買い物につきあってほしいというものだった。
それを了承すると、今度はこんなことを言われる。
「ミント、これからは最低でも服を着てから部屋を出てね。できれば、寝るときもちゃんと服を着て」
…なんだろう。身に覚えがない。
私はいつも服を着て寝ているはずだし、今朝もちゃんと服を着ていたはず。
「…んー。私、そんなことしてたの?」
空さんは苦笑して、アルさんは盛大にため息をついた。
…一体どうなってるんだろう。
誰かに呼ばれている気がする。…返事をしないと。
「…なんですかぁ?」
何とか体を起こそうとするものの、まどろみの誘惑に勝てない。
ひとまず、返事だけでもしておくことにする。
「…み、眠都…ちゃん?」
…名前を呼ばれるだけじゃ、何が言いたいのかわからないんだけど…。
「…んぅー、だから、なんですかぁ?」
何とか体を起こすことに成功する。
私の傍らに立っていた人は、なぜか言葉に詰まってしまったよう。
「あ、えと、その、また後で来ますねっ」
どたどたと、慌しく部屋から出て行ってしまった。
…どうしよう。半端にされると、余計に気になるのよね…。
…仕方ない。もう少し眠っていたいんだけど、用事があったみたいだし…。
話を聞きに、とりあえず部屋を出ることにした。
ふと時計を見ると午前10時。…少し眠りすぎたかもしれない。
部屋の扉を開けると、アルさんがいた。
「んー、アルさん、おはようございますぅ」
私からの挨拶が聞こえているのかいないのか、少し呆れたような仕草をする。
…何かあったのかしら。
「…おはようじゃないでしょ、ミント。いくら休みでも、もう10時だよ?」
とりあえず、挨拶は聞こえていたみたい。
さっそくお小言を言ってくるあたり、こういうことには慣れているのかもしれない。
「んー、それもそうですねぇ」
アルさんはひとつため息をつくと、
「それはいいんだケド…。ミント、部屋から出る前に、最低限することがあるんじゃないかな」
…何だろう?
やっぱり何かあったのかもしれない。私は、とりあえず疑問の視線を向けてみる。
するとアルさんは更にため息をひとつつき、私を部屋に押し戻した。
そして、私に上着を押し付けて、
「…上着、着た方がいいよ」
…と、言った。
「わたしはもう慣れたからいいんだケド、クーはまだ恥ずかしいみたいだよ。少しはしっかりして…」
あぁ、そうか。だからあの時慌てて出て行ってしまったのね。
「…んー、ごめんねぇ?」
私のその言葉を聞くと、アルさんは今日のこのやり取りだけで3度目のため息をつき、
「まぁ、多分寝惚けミントにいってもいつも通りの流れになるんだろうケド…ね」
といいつつ、手をひらひらと振って階下に下りていった。
…いつも通り?私は同じことを何度も繰り返しているんだろうか。
とりあえず渡された服を着て、目を覚ますために顔を洗い、私も下りることにする。
空さんの用は、今日、買い物につきあってほしいというものだった。
それを了承すると、今度はこんなことを言われる。
「ミント、これからは最低でも服を着てから部屋を出てね。できれば、寝るときもちゃんと服を着て」
…なんだろう。身に覚えがない。
私はいつも服を着て寝ているはずだし、今朝もちゃんと服を着ていたはず。
「…んー。私、そんなことしてたの?」
空さんは苦笑して、アルさんは盛大にため息をついた。
…一体どうなってるんだろう。
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