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月明りの下で

SilverRainのキャラクター+αによるブログです。知らない方、なりきりが苦手な方は戻ることをお勧めします。

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月下流麗。

ここにおいて、夜とは重要な意味をはらむ。
月が出るのも、星が輝いて見えるのも、全ては夜であるからこそ。

さら…さら…。
美しい月が浮かぶ夜。
ある夏の暑い日、雪霞は郊外の公園にいた。

直感か、或いは何処からかの知らせか。
そこに、今日、この時間に。
銀誓館学園の一員として、倒さなければならないものが出ると。

雪霞は、静かに戦闘態勢を整える。
愛用の日本刀―朧凍月。青く、透き通った刀身を持つ刀―を構えると、呼吸を整えた。

そこに現れたのは、腐敗しきった生ける屍。
仇成すにはあまりにも儚いそれに、雪霞は容赦なく斬りかかった。

きぃん、かっ、ざっ。
腐敗しているとはいえ、相応の戦闘能力はあるらしい。
雪霞はひとつ息をつくと、刀を頭上へと構えた。

「…申し訳ありませんが、あまり時間が残されていません。次で決めさせて頂きます」

その言葉を発したと思うと、刀を黒い影が覆い始めた。
影の刃を一閃すると、今まで動いていた屍は、言葉通りの屍と化す。

「終わったようですね…。さて、帰りましょうか」

雪霞は、哀れな屍に黙祷をささげると、今の自分の居場所へと帰っていく。
その手に未だ残る刃は、月の光を湛えて淡く輝いていた…。
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